常連のお客様が営むラーメン屋さんに行ってきました。念願でした。
超が何個もつくほどの人気店です。
ラーメンはあまり食べないですが、とてもとても美味しかったです。
あまり食べないけれども、あの美味しさはもう一度食べたいと思いました。
妻が「食べただけで丁寧に作られたことが伝わる」という表現をしていました。
どれだけの時間と労力を費やしているのか、僕たちなんかでは想像もできないほどです。
何日かけて仕込んだとか、丁寧に作りましたみたいな宣伝文句なしに、食べただけで丁寧に仕込まれたことが伝わるというのは、私では見上げても見えないほど、はるかな高みにいらっしゃるのだなと強く感じました。
コーヒーに関していえば、コーヒー好きな人はもちろんのこと、コーヒーをあまり飲まない方にも美味しいと思ってもらえること、私たちらしさがありながらもエゴにはならない、そういったコーヒーとは…と考えさせられます。
コーヒー豆という食材を農園の方が作ってくださって、私たちはそれをお店のフィルターを通して選び…選ぶというとまたそれはそれでおこがましく感じますが…その後に焙煎という行為をします。
ただ私たちは器でなければならないと思うのです。川上から流れてきたものをどれだけ濁さずに、お客様に提供できるか。
意志はあっていいが、意図があるとなんだか上手くいかない気がしています。
話は戻りますが、せめて足元には及ぶくらいに、日々研鑽していきたいです。
勉強させていただきました。
スープを掬うたびに、表面の油がぱちぱちぱち…きらきらきら…と輝き、まるで舞台に向かって、カメラのフラッシュライトが無数に光るようでした。あるいは、何千もの拍手をされているかのようでした。
美しい食事でした。